せわしない日常

超個人的、日常雑記のブログです。

 文学座「わが町」

http://www.bungakuza.com/wagamati/index.html
ああ、世界よ、あなたはあまりにも美しすぎて、誰も気づかない。

とても久しぶりに舞台劇を観に行きました。
誘われて 文学座の「わが町」
全労済ホールって、こじんまりとして、とてもいいですね。

ある一瞬に集約する感動の為に、前半はずっと日常のやりとりを描いているようで、、
頑張るんだ・・寝るんじゃない頑張って見続けるんだと、自分を励ますココロの声が聞こえる(笑)。
2度ほど、落ちそうになりましたが、何とか踏ん張り・・

途中退屈をぶった切る為にか、ちょっと芝居がかった進行(って芝居なんだけど・・)が、
ちょっとお話から引き戻されるような、夢から覚めるような、コレって良いのか悪いのか?!と感じつつ。

前半を光とすれば、後半は闇。
闇にいて、光のあまりの美しさが 目にまぶしすぎて・・

>ああ 世界よ あなたはあまりにも美しすぎて 誰も気づかない

あ、ここがテーマですな(爆)。
わかっていても感動しましたが、でも 「世界」の解釈に悩んでしまいました。

最初はそのまんま 死に対比して、生きている世界のこと として捉えたのですが、
(ワタシタチこの美しい世界で頑張って生きて行こう、みたいな??)
でもこのニューハンプシャー州の小さな町の 昔の 生きている実感のあるこの生活(世界) の美しさ?
どう考えても、今の生活より美しかったので。
そうすると、懐古趣味みたいなものとも繋がり、ああ昔は良かった みたいなキモチ?

それに、若い時代、の美しさ でもあり、
若い頃というのは、年がいってからしか、その美しさを実感できない というようなもので・・
対比的に、闇を描かないと浮かび上がってこない光(美しさ)とすれば、今美しさを実感する のは無理なんだな という気もして。

無限の前に腕を振るような気持ちも感じたのでした。
でも、
劇場に入る前と出た後では、世界が違って感じる、魔法のようなお芝居でした。

ただ、ワタシがそんなお芝居が好きかと問われると・・・もっとアタマ空っぽに楽しめるも
のが好みなので、
ちょっと理屈が先に立ったお芝居だよなーーとは感じましたが(^^;。やっぱ文学座
でもお芝居でしか表せない、独特な世界を感じさせてもらいました。