せわしない日常

超個人的、日常雑記のブログです。

 子どもに薦める本

子どもがナンカ読む本ない?って聞くのであれやこれや本を勧めていたワケだけど、
下の子が気に入ったのは伊坂幸太郎乙一、上の子はそれに影響されて乙一読み出した。(モチロン白の方、白の方しか手元に持ってないし・・)※乙一には、黒乙一と白乙一があります(笑)。
恩田陸とか有栖川有栖とかも勧めたけど、長編イヤ、子どもっぽいのイヤ(お前らまだ子どもだろーが!)とかで消去法で残ったのが乙一ってコトです。

まあ現代のおとぎ話的な所がウケるっちゃ受けるのかなぁ。自分もこんなこと書いているし。
→2004.8/20「乱読日記」より

で、感想な訳なんだけど、わかったの。乙一さんって、現代のおとぎ話なんだって。
とにかく乙一パターンっていうか(名付けた)、みんな突拍子もない設定の中で追い込まれて・・作者曰くこの本のあとがきで「・・しかしまるでリミッターが外れたように変態的な作品ができあがることもあった。「失はれる物語」は、リミッターの外れた良い例だと思う」、、
そう、リミッター(って何かよく分かんないけど)が外れて、そして最後の最後は性善説っていうか、みんなすごく人のことを思いやりながら死んでいく。極限状態に追い込まれ、人のことを思いやって自分は死んでいく・・ような。でもねぇ、やっぱり死ぬとき本人は怖いし痛いし(死んだことはないので断言はできないが(^^ゞ)、そういう恐怖から逃れられない人の方が凡人の大多数だと思うんだよな。だから、乙一さんの話は、人間のごく一部こうありたいという部分だけを抽出した、現代のおとぎ話じやないかなと思うんだ。
ほんま、泣けるんだけど・・。でも設定だけみるとマヌケだったりもする、、その落差が面白いけどね。